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競馬詐欺って一体何?
競馬詐欺は昔からある詐欺手法の一つで、現在では手口は細分化・巧妙化され様々な方法での競馬詐欺が存在します。その中でも特に常套的な手口が、競馬関係者しか知りえない着順の決まった八百長レースの情報を提供するという詐欺です。関係者の情報があるので高確率で的中するという触れ込みで高額の情報料を売りつけるものです。競馬詐欺業者はもっともらしい事を言って、あの手この手で被害者を信用させようとしていきます。組織的に詐欺行為を働いているグループが摘発された事例もあります。
競馬詐欺の被害で相談する場所
では、万が一競馬詐欺の被害にあったときにどこに相談すればよいのでしょうか。インターネット上で検索した時にヒットする相談場所や、通常で思いつく相談場所は下記となります。
国民生活センター(消費者センター)
警察
司法書士や行政書士
探偵会社(調査会社)
弁護士
このあたりが、一般的に競馬詐欺被害に合った時に相談する場所となります。それぞれにメリットやデメリットがありかかる費用も変わってきます。次からは各相談場所の詳細を記載していきます。相談する際のご参考にされて下さい。
国民生活センター(消費者センター)への相談
競馬詐欺被害にあった時に多くの人が国民生活センター(消費者センター)に相談して解決の糸口を探そうとします。しかしあまりアテにならない事も多々あります。
そもそも詐欺というのは犯罪の中で最も立件が困難であると言われています。明確に騙す意思があったという証拠を被害者側が残すのが難しいのです。詐欺側もそこは熟知しており、「100%当たる」とか「必ず的中する」などの詐欺と分かりやすい文言を使用せずに、それに近い文言で被害者を信じ込ませていきます。
国民生活センターも証拠が無ければ動きづらいのです。ただし、相談すること自体は悪いことではありません。詐欺側の居所や連絡先が分かっている場合は、証拠がなくても返金の連絡などに動いてくれるケースもあります。詐欺側も、被害者が警察や弁護士に駆け込まれ大事にしたくないので、一部返金などで和解を求めてくることもあります。また、他にも同じ案件で相談している人などがいれば情報を共有して対応を考慮していくこともできます。
メリット
相談は無料
他の被害者がいる可能性がある
デメリット
詐欺側の居場所が分からないと対応しづら
他の機関への相談を勧められる場合もある
警察への相談
明確に詐欺の証拠が残っていない限りは警察も動いてくれないことが多いです。証拠が無い限りは民事事件で刑事事件として扱ってくれるケースは少ないと言えます。「絶対に当たります」と言って情報を売りつけられたというような証拠が無い限りは、ただ単に業者から予想情報を購入しただけと判断されます。ただ、国民生活センターと同様に同じ詐欺会社に騙された被害者が警察に相談している可能性もあります。被害者が増えれば警察も本格的に捜査をしてくれる可能性もあります。ですので、警察へ相談することも全くの無駄ということではありません。
メリット
相談は無料
証拠がしっかり残っていれば動いてくれやすい
他にも被害者がいる可能性も
デメリット
証拠がないと動きづらい
返金まで請け負ってくれるわけではない
司法書士や行政書士への相談
インターネット上で「競馬詐欺 相談」と検索すると、最も多くヒットするのが司法書士事務所や行政書士事務所のホームページです。司法書士も行政書士も国家資格とはいえ公務員とは違うので、自分で仕事を見つけ作り出さなくてはなりません。競馬詐欺業者、出会い系業者などへの返金請求や、過払い金請求などは、彼らにとっては割と美味しい仕事の一つとなっています。
なぜかというと、競馬予想サイトや業者は返金に素直に応じるところも少なくありません。自分達が詐欺と立件されないと思っていても、警察沙汰や弁護士の介入を避けたいのです。司法書士や行政書士は返金を求める内容証明などを作成し送るだけで報酬がもらえる可能性があるというわけです。
ただし、詐欺側の居場所が分からない場合、詐欺側が返金要求を拒否した場合などは、話がこじれたり費用が高くなってしまうケースもあります。また、司法書士や行政書士はそもそも業者へ返金請求する為の代理権はなく、返金請求する場合は提携している弁護士に依頼する場合があります。その場合は最初から弁護士に頼めば良かったという事にもなりかねません。しかし、弁護士に直接頼む場合は、最初から最後まで弁護士が請け負う事で費用が高くなることもあります。司法書士や行政書士が請求書類の作成などをして、提携先の弁護士に最終的な名前を出してもらうことで、直接弁護士に依頼するより安くなることもありますので、一概には何とも言えません。
メリット
スムーズに対応してくれる可能性が高い
先に無料相談できるケースが多い
デメリット
費用がかかる
最初から弁護士に頼んだほうが安上がりの可能性も
探偵会社や調査会社への相談
「競馬詐欺 相談」などをインターネット上で検索した時に、司法書士事務所や行政書士事務所が多くヒットするのは前述した通りですが、探偵会社や調査会社のホームページもちらほらと検索結果に出てきます。詐欺業者の居所が掴めない場合には、探偵会社などに依頼する方法もアリなのかもしれませんが、基本的にはよほど信頼ができる会社でない限りは、使わないほうが良いでしょう。その理由としては、探偵会社や調査会社の一部では、本来は必要でない調査を実施したり、簡単に調べられる調査に法外な価格を設定したりして、調査料金を多く取ろうとします。実際の被害額に近い調査料金がかかってしまい本末転倒になったケースもあります。もし、どうしても探偵会社や調査会社を利用しなければならない場合は、費用の内訳やどこまで対応してくれるかを明確にしてから利用するようにしましょう。
メリット
詐欺業者や代表者の居場所を特定するのに役立つ
デメリット
費用が想定よりも高くかかってしまうことがある
弁護士への相談
競馬詐欺被害にあった時に、最もスムーズに解決へ導いてくれるのが弁護牛への相談かもしれません。ただし、気を付けなければならないのは、費用面の問題です。被害額が少額の場合には、全額返金できたとしても弁護士への依頼費用のほうが高くなってしまうかもしれません。また、被害額が少額の場合はそもそも請け負ってくれない可能性もあります。そして、相談も有料の場合が多いです。せっかく相談しても、返金は難しいと判断され請け負ってもらえなければ相談料は無駄になってしまいます。
弁護士へ依頼する場合は、まず無料で相談できる国民生活センターなどに行って、詐欺にあった経緯を相談し、その上で弁護士への依頼が得策だと判断されてから依頼をしても遅くありません。競馬詐欺案件に強い弁護士などを相談してくれる場合もあります。費用面と照らし合わせて依頼するかどうかを判断するのが得策ですね。
メリット
解決が早い可能性が高い
詐欺側も下手に出やすい
デメリット
費用が高い
被害額が少額だと請け負ってくれない可能性も
二重被害に注意
競馬詐欺被害のトラブル解決を自称する「探偵社・調査会社」「〇〇相談所」「NPO・ボランティア法人」などは、これらも詐欺業者やそれに近いグループの可能性もあります。調査料や相談料の名目で更にお金を騙し取ろうとする場合もあります。最初は少額で良心的な価格でも、少しずつ手を変え品を変え調査料などを積み重ねお金を奪い取っていきます。もう少し、後少しで解決する、という被害者の心理を巧みに利用し、お金を搾り取っていきます。業者側も実際にちょっとした調査は実施して、詐欺と認められないようにするために、立件はかなり困難です。一度騙された被害者は精神的に弱っているので、このような二重被害にあいやすくなっています。
まとめ
競馬詐欺の被害にあったときに、どこに相談すればよいのか?実は明確な正解というものは存在しません。その被害者の被害状況や、どのような解決方法を望むかによって、相談先は変わってきます。
現代はネット社会ですので、インターネット上で調べてから依頼されるという方も多いと思います。ただし、安易に検索結果に出てきたサイトや機関を信用せずに、色々な角度から情報収集に努めましょう。